メッセージ arrival


いろんなことを感じさせてくれた、多層的な映画。
何より見終わった後に、幸福感という得体のしれないものが体感できた。
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一枚の紙の上に現在も過去も未来も詰まっているのを眺められるとしたら、
幸せな時も、悲しい時も、苦も楽も、愛も憎しみも
一体自分はどういう風に見つめるだろうか?
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未来に向けてのSF。
原作は「あなたの人生の物語」。
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生きる目的は「人生をより良く生きること」ではなく、「与えられた人生を味わい尽くすこと」
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以下監督が原作を読んでの言葉。
誰かがいつ、どうやって死ぬかがわかったらどうなるのか? そのとき、人生や愛は、家族、友人、社会とのかかわりはどうなるのか? 死、そして命をより理解することで、ぼくらはより謙虚になれる。ナルシシズムが蔓延している、自然との繋がりが危険なほど失われているいま、人類に必要なのはそうした謙虚さだろう。ぼくにとってこの小説は、死や自然、命の謎との関係を取り戻してくれるものなんだ。
 私たちは、愛する者と死別することを知っている(自分が先に死ぬか、相手が先かはともかく)。大切なものは必ずや失われる(墓までは持っていけない)。これは当たり前のことであって、その意味で私たちは出来事の結末をすでに知っている。誰とも死別しない未来や、何も失わない未来などあろうはずがない。
 それを知ってもなお、いや結末が判っているからこそ命を愛しみ、日々を大切にすることができるのだと。

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